【2026年最新】Make vs Zapier 徹底比較:機能・料金から見る選び方
iPaaSの2大巨頭、MakeとZapierの違いとは?
企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上で避けて通れないのが、「複数ツールの連携」です。Slack、Kintone、Salesforce、Notionなど、社内に乱立するSaaSをAPIで繋ぎ、業務を自動化するツールを「iPaaS(Integration Platform as a Service)」と呼びます。
そのiPaaS市場において2026年現在、世界的なシェアを二分しているのがZapier(ザピアー)とMake(旧Integromat)です。
両者は「Aというツールでイベントが起きたら、Bというツールでアクションを起こす」という基本的な目的は同じですが、その設計思想は大きく異なります。
Zapierは「非エンジニアでも直感的に、一直線のワークフローを最速で作れること」に特化しています。一方、Makeは「多少の学習コストはかかるが、複雑な条件分岐やデータの加工を視覚的に、かつ低コストで実現できること」を強みとしています。
本記事では、ただのスペック比較に留まらず、「生成AI(ChatGPTやClaude)を組み込んだ実践的な自動化」を行う上で、どちらが自社の業務に最適かをプロのコンサルタントの目線で徹底解説します。
【料金比較】無料枠とコストパフォーマンス
iPaaSを選定する際、経営層や情シス担当者が最も頭を悩ませるのが「ランニングコスト」です。この点において、MakeとZapierには決定的な差が存在します。
■ Zapierの料金体系(タスク消費型)
Zapierの無料プランは月間100タスクまで。しかし、実務で必須となる「複数ステップの自動化(Multi-step Zaps)」を利用するには、月額約$19.99のProfessionalプラン(月間750タスク)以上の契約が必須です。
Zapierの罠は、データが流れるたびに「1タスク」を消費する点です。例えば、スプレッドシートの100行のデータを処理しようとすると、それだけで100タスクが消費され、あっという間に月額費用が跳ね上がります。
■ Makeの料金体系(オペレーション消費型)
Makeは無料プランでも月間1,000オペレーションまで利用可能で、複数ステップのシナリオも初めから組むことができます。
有料プラン(Core)は月額$9(年払い)からスタートし、月間10,000オペレーションが処理可能です。単純計算で、同じデータ処理量に対するコストはZapierの「10分の1以下」に収まるケースがほとんどです。
特に、AIを使った文章生成やデータのリスト化など、大量のAPIコールが発生する業務においては、コストパフォーマンスの面でMakeが圧倒的に有利となります。
【機能比較】AI連携と複雑なシナリオへの対応力
コスト面ではMakeが優勢ですが、実運用における「使い勝手」や「エラーへの強さ」はどうでしょうか。特に2026年のトレンドである「LLM(GPT-4o等)を組み込んだ自律型エージェント」を作る場合、以下の機能差が浮き彫りになります。
1. 条件分岐(Router vs Paths)
自動化の途中で「もしAならBへ、CならDへ」という条件分岐を行う機能です。
Zapierでは「Paths」という機能で実現しますが、上位プランが必要であり、分岐の数にも制限があります。一方、Makeの「Router」機能は無料プランから無制限に使用でき、ビジュアルキャンバス上でツリー状にどこまでも複雑な分岐を描くことが可能です。
2. AI連携とエラーハンドリング(Break/Ignore)
生成AIをAPI経由で呼び出す際、AIが一時的にダウンしていたり、想定外の形式でテキストを返してきたりするエラーは日常茶飯事です。
Zapierではエラーが起きるとワークフロー全体が停止し、手動での再実行が必要になるケースが多いです。しかしMakeには、エラー発生時の挙動を細かく制御できる「Error handlers」モジュールが備わっています。「エラーが起きたら3分後に再試行する(Break)」「エラーを無視して次の処理に進む(Ignore)」といった設定ができるため、AI特有の不安定さをカバーし、止まらない自動化システムを構築できます。
結局どちらを選ぶべきか?
ここまでを総括し、自社がどちらを選ぶべきかの結論(Blueprint)を提示します。
▼ Zapierを選ぶべき企業(初心者・スピード重視)
- 情シス部門やエンジニアがおらず、営業やマーケターが「今すぐ」自動化を行いたい。
- 連携したいマイナーなSaaS(国産ツールなど)が、Zapierにしか対応していない。
- 予算に余裕があり、ランニングコストよりも「学習コストの低さ」を最優先する。
▼ Makeを選ぶべき企業(プロ仕様・コスト重視)
- 生成AI(ChatGPT/Claude API)を組み込んだ、複雑な条件分岐のある業務を作りたい。
- 毎月数千〜数万件のデータを処理する予定があり、インフラコストを最小限に抑えたい。
- 社内に少しでもITリテラシーのある担当者がいる、あるいは外部の構築パートナーに依頼できる。
まとめ:自社に最適な自動化ツールの導入相談
本記事では、MakeとZapierの違いについて解説しました。
結論として、「単純な作業の自動化ならZapier、AIを組み込んだ高度な業務改善とコスト削減を狙うならMake」というのが2026年現在のベストプラクティスです。
しかし、「自社のこの業務はどちらのツールで作るのが正解か?」「セキュリティの観点で問題はないか?」など、ツール選定の判断に迷われることも多いかと思います。
一度間違ったツールで全社の業務フローを組んでしまうと、後からの移行(マイグレーション)には多大なコストとリスクが伴います。
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